はじめまして!株式会社PICSISの五十嵐です!ブログをはじめるにあたり、弊社で取り扱っている【治具】とはなにか紹介をしたいと思います!
治具とは?
治具(英語:jig)は、加工や組み立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称。「治具」という日本語は同義の英単語 “jig” に漢字を当てたものである。
(日刊工業新聞社刊「機械用語辞典」より)
株式会社PICSIS(ピクシス)は基板実装工程における治具の設計、製作を得意としています。
基板実装用治具を導入するメリットとデメリット
治具の役割はいくつかありますが、基板実装工程におけるの治具の基本的な目的はQCDを改善すること。
ほかにもフローはんだ付け工程で混載実装基板の高価な部品をはんだ噴流からカバーして守るなどの役割を担う治具もあります。
基板実装用の治具は生産工程において不良削減や教育人材不足、納期の短縮化などのメリットがある一方、多品種少量生産においてコスト面がデメリットになることもあります。
基板の配置や設計を工夫して汎用(共用)すればコスト面もクリアすることが可能です。
例えば搬送幅を統一してフロー層を汎用・ユニバーサル搬送するマルチスライドキャリアなどがあります。
株式会社PICSISが提供する基板実装工程における治具の種類と用途
さて、治具は生産性・品質に良い影響を与える道具として使われることが分かりましたね!基板実装の表面実装(SMT)工程において、よく使われている治具とその目的を簡単に紹介します。
表面実装工程(SMT工程)で使用する治具
バックアップブロック(サポートブロック、SMTバックアップブロック)
バックアップブロックははんだ印刷を安定させるための基板受け治具です。
プリント基板の表面に電子部品を実装する装置であるマウンター用の治具の製作も可能です。
近年、家電製品、スマートフォンをはじめとした電子機器の小型化によって薄型基板(ユニバーサル基板)が普及し、印刷高精度の高さを求められる、基板受け用のピンを立てられる場所が少ないなどの悩みを解決し、はんだ印刷の品質の安定に役立ちます。
材質 | アルミ系(A5052、A2017、A7075)、ステンレス(SUS303)、MCナイロン他 | |
対応印刷機 メーカー | パナソニック、YAMAHA、九州松下、HITACHI…etc | |
オプション その他仕様 | バキューム穴加工、吸着パッド取付等、基板との密着を向上させる加工も可能 |
基板搬送パレット
基板搬送パレットは搬送キャリアとも呼ばれ、印刷からリフロー・検査まで一貫して使用できるものが一般的で、生産する基板の種類、工程などの用途に応じて基板を保持方法や材料の選択肢があります。
材質 | アルミ系(A5052、A2017、A7075)、ステンレス(SUS303)、 ガラスエポキシ材(ガラエポ)、マグネシウム…etc |
オプション その他仕様 | パレットの反りを抑制するカーブレス処理がおすすめ |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回出てきた治具やワードは今後の記事で詳しくご紹介させていただく機会があるかと思います。
関連記事やリンクを随時更新しますので、ぜひ読んでみてください!
株式会社PICSISではプリント基板の実装や少量多品種生産向けのオーダー治具、ハンドプレス等を利用したカスタム治具の設計加工を行っております。
プリント基板、エレクトロニクス製品の生産、各種製造プロセスにおけるコスト面や人手不足、担い手不足の課題、お悩みも治具が活躍できる場面がまだまだあります!
こんな治具を作りたいという構想やお悩みがありましたら是非1度ご相談ください!
次回はフローソルダリング工程で使用する治具を紹介します!
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